家具や照明のリプロダクト製品とは?購入する上での注意点も
更新日:2024/11/15
リーズナブルな価格で素敵なデザインのインテリアを購入したい場合の選択肢の1つに「リプロダクト製品」が挙げられます。
この記事では、リプロダクト製品の基本と、購入しても問題ないか、購入する場合の注意点などを解説しています。
リプロダクト製品とは
家具やインテリアの商品は、意匠権というものによって他者に同じ製品を販売されないように法律で守られています。
意匠権の申請時期にもよりますが、現在の日本の法律では登録出願日から最長25年間が存続期間となっており、この期間は他者が勝手に同じデザインの商品を販売することができません。
リプロダクト製品とは、上記の意匠権が切れた有名家具やインテリアアイテムのことを指しています。
有名な製品で、かつ高価なものについては、リプロダクト製品が販売されやすい傾向にあります。
リプロダクト製品はダメ?
基本的にリプロダクト製品は法律に反しているわけではないため、購入することには問題はありません。
しかし、製造している会社によっては元の商品と比べて極端に粗末な作りになっていたり、細かい所まで作り込まれていない場合があります。
また、意匠権が切れていない商品がリプロダクト製品として販売されていた場合には、それは法律に違反して販売されている可能性もあるので、購入には注意しましょう。
Amazonなどでかなり安い金額でリプロダクト製品が販売されているものもありますが、悪徳業者の場合には商品画像にはオリジナルの商品を撮影したものを使用し、実際に届く商品は全くの別物という場合もあるため注意が必要です。
リプロダクト製品に限る話ではありませんが、家具やインテリアアイテムを購入する場合には販売元や製造元を確認して、信頼できるショップで購入するようにしましょう。
CHECK!
- 商品の品質はオリジナルと同じとは限らない
- 意匠権が切れていない商品は購入しないようにする
- 商品画像にはオリジナルを撮影したものが使われているが、実際に届くのは別の商品という場合がある
- 信頼できる製造・販売元の商品を購入するのがおすすめ
リプロダクト製品と類似品の違い
例えば、ルイスポールセンのPH5は意匠権が切れているものの、立体商標を取得することによってリプロダクト製品の生産・販売ができないようになっています。
一方で、インテリアショップなどでPH5によく似た照明器具が販売されており、これについてはリプロダクト製品ではなく類似品であると考えられます。
立体商標を取得している場合、同じ形状の商品を生産・販売することはできませんが、どこまでが禁止されているのかという境界があいまいで、商標的にはクリアされている状態で販売されているケースもあります。
リプロダクト製品を購入する時の注意点
情報を集める
リプロダクト製品を購入する際は、購入前にWebで情報を集めるようにしましょう。
多くの人が購入している商品や、インテリア販売店でも購入できる商品であれば品質面についてはあまり心配しなくて大丈夫だと思います。
一方、Amazonや楽天など販売店が分かりづらく、かつWeb上での情報もほとんどない場合、品質面でのリスクは高くなります。
また、オリジナル商品の意匠権や立体商標など問題ないかを確認しておくことも大切です。
実店舗で購入する
CRASH GATEやunicoなど、人気のインテリア販売店でもリプロダクト製品だと思われる商品が販売されています。
Amazonや楽天など販売業者が見えないサービスで購入する場合と比べて、しっかりとした企業が運営している店舗で販売されている場合は法律周りもクリアしていると考えられるので、比較的安心して購入することが可能です。
また、実店舗であれば実際の商品を自分の目でチェックすることができるので、家に届いたらイメージと違ったという失敗も避けることができます。
リプロダクト製品を購入する場合は、実店舗で展示されているものを選ぶのがおすすめです。